人も少なくて穴場な散歩コース。愛犬と静かに歩ける古賀・薬王寺水辺公園ドライブ
「今日どうする?遠出って気分でもないし、とりあえず近場で犬の散歩かなぁ…」
そんな朝に、僕の頭の中でまず候補に上がってくるのが、福岡県古賀市の薬王寺水辺公園です。

エルモ(うちのフレンチブルドッグ)との散歩ドライブって、気合い入れて遠くまで行く日もあれば、「とりあえずどこか歩きたい」くらいのゆるい日もあって。
薬王寺水辺公園は、まさにその「とりあえず枠」の定番なんですよね。
家を出るときも、「じゃあ薬王寺行くか〜」くらいのテンションで、気軽にハンドルをそっち方向へ切る感じ。
エルモもこのルートは覚えているみたいで、山の方に車が向かい始めると、後部座席でそわそわしだして、窓の外をじーっと見るんです。あの後ろ姿がまたかわいいんですよね。
この日も、特に大きな予定があったわけじゃなくて、
「人が多いところはちょっと避けたいな」「自然の中をのんびり歩きたいな」って気分で、結局いつものように薬王寺へ。
気負いなく行ける距離感と、いい意味で“普段使いできる自然”がそろっているのが、ここを選ぶ理由なんだと思います。

駐車場もトイレもあって静かに歩ける、僕好みの水辺公園
薬王寺水辺公園に着くと、まずありがたいのが駐車場とトイレの使いやすさ。駐車場はだいたい10台ちょっと停められるくらいの広さで、古賀市の案内では12台と書かれています。(古賀市オフィシャルページ)

そのすぐそばに、ちゃんと管理されているきれいめのトイレがあるんですよ。身障者用トイレもあって、見た目も中も「ちゃんと手入れされてるな」という印象。
犬連れで長めの散歩に出るときって、トイレ事情が地味に大事なので、ここは本当にポイント高いです。

公園の中心には、農業用溜池の河内池がどーんとあって、そのまわりをぐるっと一周できる遊歩道が整備されています。距離は約1kmくらいで、軽めのウォーキングにちょうどいい感じです。(福岡県観光情報 クロスロードふくおか)

エルモと一緒に歩いていると、周りには山の緑、木立、鳥の声。
休日でも、ここは人がそんなに多くないことが多くて、いい意味で「静かな穴場」っぽい雰囲気なんですよね。




ベンチや屋根付きの東屋もあちこちにあるので、途中でエルモを座らせてお水を飲ませたり、僕もベンチに座ってちょっと休憩したり。

ガヤガヤした広場より、こういうゆったりとした水辺の空気の中で、エルモと黙々と散歩する時間が、なんだかんだ一番好きかもしれません。

シカのフンに要注意?薬王寺水辺公園の“リアルな”歩き方
薬王寺水辺公園って、自然が豊かな分、ちょっとワイルドな一面もあります。
前に散歩に来たときなんか、公園の近くにシカが出てきたことがあって、「おお、本当に山の中なんだな…」って実感しました。
その名残りというか、公園の広場エリアにはシカのフンがけっこう落ちていることも多いです。なので、ここに行くときはちょっとくらい汚れてもいい靴を選ぶようにしています。

芝生の上をエルモとテクテク歩いていると、ふと足元に黒いポツポツが…。
エルモはあまり気にしてないんですけど、僕は内心「そこは踏まないで〜!」とヒヤヒヤしながら歩いてます。笑

あと、公園内にはテーブルとベンチもところどころにあるんですが、しばらく人が使っていないタイミングだと、葉っぱや土ぼこりが積もってけっこう汚れていることもあります。
なので、
- ウェットティッシュ
- さっと拭けるタオル
- 必要ならレジャーシート
このあたりをちょっとだけ“掃除セット”として持っていくと安心です。「今日はここでおやつタイムしようか」と思っても、テーブルがざらざらだとテンション下がっちゃいますからね。

小川で水遊びもできるから、子ども連れ散歩にもぴったり
薬王寺水辺公園の好きなところのひとつが、小川が流れているエリアがあるところ。公園の中に、上流から水を引き込んだ自然の流れがあって、浅くて穏やかな場所も多いので、子どもと一緒に川遊びをするのにもぴったりなんです。

夏場の暑い日に来ると、小さい子たちがサンダルでちゃぷちゃぷ入って遊んでいて、見ているこっちまで涼しい気持ちになります。水も浅めなので、親としてもそこまで身構えずに見ていられる“ちょうどいい”感じ。
エルモはというと、水がめちゃくちゃ好きってわけではないんですけど、小川のそばまで連れていくと、慎重に前足だけちゃぽんと入れてみたり、流れてくる落ち葉をじーっと眺めてみたり。
「入りたいけどちょっと怖い」みたいな、その微妙な表情がまたかわいいんですよね。
川沿いは木陰も多くて、真夏でも少しだけひんやりした空気が流れているので、エルモの息が上がりすぎないように、日向と日陰を行ったり来たりしながらペース配分しつつ散歩します。
子ども連れのファミリーと一緒に来るなら、
- ちょっと濡れてもいいサンダル
- 着替え
- タオル
このあたりを持ってきておけば、散歩+川遊び+ちょっとピクニックくらいまでは余裕で楽しめます。
犬連れでも、子ども連れでも、どっちにもやさしい水辺の公園ってなかなか貴重なんですよね。

森の中のジェラート屋さん「ニコフルッタ」で散歩のごほうびタイム
ひと通り、公園をぐるっとお散歩して満足したら、僕の脳内に自動的に浮かんでくるのが、薬王寺水辺公園のすぐそばにある「Nicofrutta(ニコフルッタ)」。

森の中にぽつんとある小さな加工所兼ショップで、地元のフルーツや野菜を使ったジャム、ジェラート、パンなんかを作っているお店です。


営業日は金・土・日だけなんですが、そのぶん「週末だけ開く森の中のジェラート屋さん」感があって、ちょっと特別な感じがします。

おすすめは、一番人気のピスタチオのアイスクリーム。一口食べた瞬間、ふわっとピスタチオの香り鼻を抜けます。クリーミーさとナッツのコクのバランスがめちゃくちゃ良いんです。
甘さも程よくて、ちゃんとピスタチオの香ばしさと濃厚さが口の中に残る感じ。「アイスというより、ピスタチオを丸ごとデザートにした」みたいな満足感があって、他のフレーバーも気になりつつ、つい毎回ピスタチオを選びがちです。
車でお留守番できる子なら、温泉「鬼王荘」で締めるのもアリ
もし一緒に行くワンちゃんが車の中でお留守番できるタイプなら、散歩とスイーツにプラスして、もう一歩踏み込んだおすすめが「薬王寺の湯 鬼王荘」です。
鬼王荘は、薬王寺の里山にある小さな宿で、緑の山々に囲まれていて、野鳥のさえずりや川のせせらぎが聞こえる、めちゃくちゃ静かな温泉宿。
公園からもほど近い場所にあって、立ち寄り湯や食事だけの利用もできます。

ここの楽しみは、なんといってもごはんとお湯。地元で採れた野菜や、薬王寺の水を使った料理が自慢で、なかでも「鶏すき」は名物メニューとして紹介されています。

鶏のうまみがしっかり出たお出汁に、野菜たっぷり。
薬王寺で歩きまくったあとにこの鶏すきでお腹を満たして、さらに温泉で体を温めるとか、もう完全にご褒美コースです。

さらに、ぷるぷるのわらび餅なんかもあって、「鶏すき→温泉→わらび餅」で締めると、心もお腹も満タンになること間違いなしです。
もちろん、ここは犬OKの施設ではないので、あくまで「車の中で安心してお留守番できるワンちゃん限定」の楽しみ方になりますが、散歩のあとにぐっすり爆睡モードに入るタイプの子なら、短時間だけゆっくり温泉に浸かってくる、というのも現実的かなと思います。
ちなみにエルモは、車でお留守番できるタイプのワンちゃんではないので、残念!
迷ったときに戻ってくる、“普段使い”の散歩ドライブコース

そんなわけで、薬王寺水辺公園〜ニコフルッタ〜鬼王荘というルートは、
- 近場でサクッと行ける
- 駐車場&トイレがあって使いやすい
- 人が多すぎず、静かに犬との散歩ができる
- 小川遊びもできて、子ども連れにも向いている
- 散歩のあとにジェラートや温泉、ごはんで締められる
という意味で、僕にとっては「迷ったらここ」な散歩ドライブコースになっています。
もちろん、鹿のフン問題とか、テーブルがちょっと汚れていることがあるとか、そういう“リアルな一面”も含めて、この公園のキャラクターなんだと思います。
それでも、エルモと歩いていると、水の音や鳥の声、風に揺れる木の葉の音だけが聞こえてきて、なんとなく心がスッと軽くなる瞬間があって。
派手な絶景じゃないけど、
「また来週も来るかもな」と思わせてくれる、生活に溶け込む自然っていう感じが僕は好きです。

桜の季節や、夏の夕方、秋の紅葉シーズンなど、エルモと散歩しようと、ピスタチオのジェラートを片手に、眠そうなエルモの横顔を眺めていました。
